今回は「お問い合わせフォーム」より
”こんな記事を書いてみては?”
というメッセージを下さった方の、
ご希望にお応えする形でブログを更新します!
内容は、「PhotoAC」で写真を販売すると、
写真の著作権(所有権)は誰(どこ)に帰属するのかという話です。
ストックフォト副業をする上で、
著作権というものは切っても切り離せない重要なものとなりますので、
”「PhotoAC」でストックフォトをする!”もしくは、”もう写真販売を始めてる!”
という方は、絶対にご覧になってみてください!
この記事を書くことの始まりについて!
今回の記事を書くことの発端は、
本ブログの読者から連絡をいただいたのがきっかけとなります。
名前は”通りすがりの者”さんです。
ブログに通りすがってくれただけではなく、
わざわざ、メッセージをくれたとても親切な方になります。
さて、どのようなお問い合わせだったのかというと、
「PhotoAC」の著作権に関する情報が知りたい!
また、「PhotoAC」にアップロードした作品を、他のストックフォト会社で販売しても良いのか、
ということに関して、ブログを更新してほしい!
私自身も、「PhotoAC」の規約をしっかりと理解して、納得して利用して欲しいと思っていますので、是非とも著作権について書きたい!と思いました。
「PhotoAC」の写真の著作権(所有権)は誰のもの?
「PhotoAC」の利用規約で、
著作権に関する条項を抜粋したものとなります。
どのような内容になっているのかというと、
1人だけが持てる権利だというわけではなく、
著作権は複数の人が共同で持つことができるのです。
例えば”この写真は、「私」と「PhotoAC」のものだ!”というようなことも可能です!
しかしながら、「PhotoAC」の規約では、一切の著作権が「PhotoAC」側に帰属するとなっています。
つまり、「PhotoAC」で写真を売ってしまうと、写真の権利は一切なくなってしまうのです。
「PhotoAC」の場合、いつ著作権が移ってしまうの?
「PhotoAC」の規約を読む限り、
著作権は写真のアップロード時に譲渡してしまうようです。
写真をアップロードしてしまうと、「PhotoAC」の写真になってしまいますので、
他のストックフォト会社である、「アドビストック」「シャッターストック」などでは、
その写真の販売はできなくなるのです。
(つまり、併用販売が禁止されています。)
例え、マイページから写真を削除したとしても、
アップロードをしてしまった写真の著作権は「PhotoAC」に移ってしまっています…。
「著作権法27条及び28条の権利を含む」
こちらの「著作権法27条及び28条の権利を含む」というのは、
写真に関わらず、著作権の譲渡する旨の規約を書くときに絶対に書かれる内容になります。
そもそも、「著作権の全てを譲渡するというのは相当なこと」です。
例えば、一枚の写真の権利と聞くと、
あまり重要なことではないような気もいたしますが、
それが1億円稼ぐ写真であるならばどうでしょう。
絶対に揉め事が起きるのです。
そんなときに、上記の規約を書いておくと権利を主張できる!
逆に、写真投稿者は権利の主張はできないのです。
写真は「著作権フリー」なので使うことはできる!
ここからは少し複雑な話ですが、「PhotoAC」の場合は、譲渡を受けた写真を「著作権フリー画像」として販売をしていますので、
その写真を「PhotoAC」からダウンロードして利用することは可能です。
これは、著作権が移ったわけではなく、「使用権」を手に入れただけとなっています。
他社のストックフォト会社の規約はどうなの?
それでは、他のストックフォト会社の規約は、
”どうなっているのか?”という話をしたいと思います。
以下で、「アドビストック」「シャッターストック」「ピクスタ」の「著作権」について解説します!
「アドビストック」の著作権(所有権)って?
著作権についてどのようになっているのかというと、
「非独占的にサブライセンスとして利用」するとなっています。
これが何を意味するのかというと、
著作権を独占することなく、第三者に対してライセンスを有するとなります。
つまり、「アドビストック」では著作権者と同じように権利を有するが、
「著作権の全てが帰属するわけではない!」となっています。
わかりやすくいうと、
”写真の著作権を独占しているわけではないので、
他社で併用販売してもOKですよ!”という意味になっています。
「シャッターストック」の著作権(所有権)って?
「シャッターストック」の場合も「アドビストック」と同じく、著作権は写真の撮影者に帰属するとなっています。
「PIXTA(ピクスタ)」の著作権ってどうなってる?
つまり、「アドビストック」「シャッターストック」「ピクスタ」では、一枚の写真を複数社で販売することが可能ということです。
※「PhotoAC」だけ複数社で写真を売ることができないとなっています。
「日本・海外で評判のストックフォトサービス複数社で写真を売る口コミ」
まとめ|「PhotoAC」の著作権譲渡に関する規約
今回の著作権に関する話は、いかがでしたか?
大手ストックフォト会社の多くは、著作権は写真を撮影した人にある!となっていますので、
一枚の写真を「アドビストック」「シャッターストック」「PIXTA」などで、併用して販売することが可能です。
しかしながら、「PhotoAC」だけは著作権の全てを譲渡する形になりますので、
「PhotoAC」に写真をアップロードしてしまうと、その瞬間から他のストックフォト会社では、
その写真を販売することはできなくなってしまいます…
もし、数社のストックフォト会社を使って”ストックフォトをする!”というのであれば、
まずは、「PhotoAC」以外のストックフォト会社に写真をアップロードして写真の審査を行ってください。
そして、すべてのストックフォト会社で、残念ながら”不採用”になった写真だけを「PhotoAC」で販売すると良いと思います。
ということで、今回は、「PhotoAC」の著作権ってどうなってるの?という話でした!
「PhotoAC(写真AC)のタグが適正化される!タグ付け作業は5個で十分」